語集

「や行」の接着用語集

「や行」一覧表

やせ 融除 溶液型接着剤
  油性コーキング材 溶液重合
    溶解度パラメーター
    溶剤形接着剤
    溶剤活性化接着剤
    溶剤再活性化接着
    溶剤接合法
    溶剤接着剤
    養生
    溶接
 

用語集

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行


 

「や」から始まる接着用語

やせ|shrinkage

プラスチック製品の寸法、または体積が縮む現象。
プラスチック成形時に起きるものと成形後に起きるものがあり、基本寸法に対する縮み率で比較する。塗料、シーリングの用語では、溶剤の逸散などによる塗料、シーリング材の収縮で生じる体積の減少のことをいう。また皮革などで加工方法により縮むことを指す場合もある。
=収縮





 

「ゆ」から始まる接着用語

融除|ablation

アブレーション
 
 

油性コーキング材|oil based caulking compound

天然油脂、合成油脂、アルキド樹脂などの展色材(ビヒクル)に炭酸カルシウムなどの鉱物質を充てん材として混合して製造したペースト状のシーリング材。
関連用語:シーリング材コーキング材ビヒクル





 

「よ」から始まる接着用語

溶液型接着剤|solution adhesive

2種以上の分子の液体状態の均一混合物(溶剤)のうち、溶媒を蒸発させることを前提とした高分子の濃厚溶液からなる接着剤。
関連用語:水性接着剤溶剤形接着剤
 
 

溶液重合|solution polymerization

モノマーを溶媒に溶かして重合する方法で、場合によって生成したポリマーが析出することもあるが、一般に溶液状態で重合する方法。
重合終了後も溶液であるので、反応容器からポリマーの取り出しや重合温度の調節が容易であり、そのまま塗料や接着剤に使用することができる。ラジカル重合において生長ラジカルの溶媒への連鎖移動が生じることから、得られるポリマーの重合度は小さくなる。この際、溶媒、ポリマー、温度、添加剤の選択により重合度の調節が可能である。酢酸ビニルではメタノールを溶媒としてラジカル重合することが多い。イオン重合はほとんど溶液重合で行われ、ステレオゴム、SISブロックポリマー、SBRなどの合成に利用される。
 
 

溶解度パラメーター|solubility parameter

高分子の凝集エネルギー密度の平方根であり、二つの液体の混合における溶解の尺度。
高分子と溶媒のSP値が近いと高分子は溶解し、接着剤と被着体のSP値が近いとよく接着する場合が多いなど、溶解性の近似的な推定に役立つ実用的なパラメーターである。無極性物質同士の溶解性を推定する場合によくあてはまるが、溶媒との間に水素結合などの特殊な相互作用が働く場合には成立しない。
=溶解性パラメーター、SP値
関連用語:凝集エネルギー密度
 
 

溶剤形接着剤|solvent adhesive; solvent borne adhesive

溶媒である有機溶剤が揮発することにより硬化し、接着性を発現する接着剤。
接着剤を塗布後に溶剤が揮発することでドライタック状態となり、良好な接着を得る。水性接着剤とは異なり、多孔質表面だけでなく非多孔質表面への接着にも適している。また、水性接着剤に比べ環境要因に対して様々な高い耐性を有する。
=溶剤型接着剤、溶剤揮散型接着剤、溶剤蒸発型接着剤
関連用語:オープンタイムドライタック水性接着剤
 
 

溶剤活性化接着剤|solvent reactivated adhesive; solvent-activated adhesive

乾燥状態でタックのないフィルム状であるが、使用直前に溶剤でぬらされることによりタックを発揮し、接着剤として機能するようになる接着剤のこと。
 
 

溶剤再活性化接着|solvent reactivation; solvent reavtivated adhesion

接着剤を被着体に塗布、乾燥した後に、接着剤を溶媒で湿らすことにより再び接着性を発現させること。
関連用語:再活性接着
 
 

溶剤接合法|solvent cementing

熱可塑性プラスチックの接着面に溶剤あるいはプラスチックスの希薄溶液を塗布し、接着面を局所的に溶解ないし膨潤、軟化させて接合する方法。
溶剤により溶解した被着体表面をはり合わせると、溶剤が被着体に吸収されたり、揮散した後強固な接着(溶着)ができる。アクリル樹脂、スチレン樹脂、ABSなどの場合によく用いられる接合法であるが、長期間の使用の場合に溶剤き裂(solvent crazing)により接着したプラスチックスがもろくなりトラブルが発生する場合がある。
 
 

溶剤接着剤|solvent glue

溶剤接合法で用いられる、溶剤あるいはごく薄いポリマー溶液のこと。
例えばアクリル板のはり合わせに用いられる塩化メチレンのような塩素系溶剤などがある。溶剤形接着剤とは異なるので混同しないように注意が必要である。
 
 

養生|aging

接着接合部の性質を向上させることを目的に、一定条件下で放置すること。
=熟成
関連用語:エージング
 
 

溶接|welding

2片の金属材料を接合部が連続性を持つように、熱または圧力もしくはその両者を加え、必要があれば適当な溶加材を加えて、接合する方法。
使用する熱源によってガス溶接、アーク溶接、電気抵抗溶接、電子ビーム溶接などに分けられる。加熱と加圧を併用する場合もあり、鍛接、圧接などと呼ばれる。熱可塑性樹脂の場合にも、同質材料間の溶接が行われ、熱風溶接、高周波溶接、ステッチ溶接、摩擦圧接、スピン溶接、超音波溶接、熱板溶接などの方式がある。
=融接
関連用語:ウェルドボンディングヒートシール摩擦圧接



 

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