用語集
「ま行」の接着用語集
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「ま行」一覧表
ま | み | む | め | も |
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巻き戻し力 | 無害硬化剤 | 目止剤 | 木部破断 | |
マクロモノマー | 無機接着剤 | 木粉 | ||
曲げ接着強さ | 無極性接着剤 | モノマー | ||
摩擦圧接 | ||||
マスチック接着剤 |
用語集
あ行・か行・さ行・た行・な行・は行・ま行・や行・ら行・わ行「ま」から始まる接着用語
巻き戻し力|unwinding force
粘着テープまたは粘着シートをロールから巻き戻すのに要する力。粘着テープなどを使用(巻戻し)するときの条件により、最適の巻戻し力がことなり、剥離剤などによりコントロールする。特にジャンボロールからの巻き替えや自動はり付け機での高速巻戻しなどでは、スティックスリップ現象が起こり、振動やノイズが発生し、巻戻し力のコントロールが重要な問題となる。試験方法はJIS Z0237などに規定されている。
マクロモノマー|macromonomer; macromer; macromolecular monomer
末端に二重結合など重合可能な官能基を持つオリゴマー。分子量は通常数千から数万であり、共重合性は低分子量モノマーと同程度である。高分子量でありながら、単量体(モノマー)の性質も備え持つことから高分子量モノマーとも呼ばれる。枝としてグラフト共重合体に組み込むなどすることで様々な機能の付与が可能となるため、高分子の改質剤として利用される。ポリスチレン、ポリアクリル酸ブチルエステル、ポリイソブチレン、ポリジメチルシロキサンなどがある。
=マクロマー、高分子量モノマー
関連用語:オリゴマー
曲げ接着強さ|flexural strength
接着接合した試験片の接着面に曲げ応力を加え、接着接合部が破壊したときの強さ。使用する試験片の違いにより、破断時の最大荷重を接着面積で除したものを曲げ接着強さとする場合と、破断時の荷重から計算される最大せん断強さを曲げ接着強さとする場合がある。試験方法はJIS K6856などに規定されている。
摩擦圧接|friction welding
金属や熱可塑性樹脂などの接合する部材をこれと同質もしくは相溶性を持つ他の部材と接触させ、高速ですり合わせることにより摩擦熱を発生させ部材を軟化させると同時に加圧することで接合する手法。棒状もしくは管状の部材を高速回転させて溶接(接着)させるspin welding、突き合わせた棒の片方を振動させて溶接するlinear friction welding (LFW)などがある。摩擦発熱プロセスよりも回転/振動終了後のアプセットプロセスの推力(加圧力)を高くすることで良好な接合が得られる。摩擦熱を利用したその他の接合技術に、先端に突起のある円筒状の工具を高速で回転させながら材料に押し込み、摩擦熱による溶融と回転による攪拌により突合せ面を接合する摩擦攪拌接合(friction stir welding; FSW)やこれを点接合に応用した摩擦攪拌点接合(friction spot joining; FSJまたはfrinction stir spot welding; FSSW)などがある。
=摩擦溶接
関連用語:溶接
マスチック接着剤|mastic adhesive
薄いヘラか、ガンによって割目に注入する”たれ”の起こらない粘ちょう(稠)な接着剤のこと。初期粘着力(接着直後の付着力)が高く、クランプを使用せずに養生できることから、タイル・レンガ・断熱材などの接着に適している。マスチックは、ゴムやに、または乳香とも呼ばれ、もともと薫香の製造、絵皿の表面の保護塗料、接着剤として使用されてきたウルシ科の植物から得られるゴム質を含む樹脂のことである、現在ではタール、アスファルトなどのレキセイ(瀝青)物質と砂とを混ぜたセメントペースト状の接着剤やシーリング材のことを指す。
「む」から始まる接着用語
無害硬化剤|safety hardner
皮膚に触れても、その蒸気に触れても人体にほとんど害を与えない毒性の少ない硬化剤のこと。エポキシ樹脂やウレタン樹脂の硬化剤として使用されてきたアミン系、イソシアネート系の硬化剤は分子量が小さく、また反応性も強いために安全衛生面で問題を生じることが多かったため、無害とまでは言えないが取り扱いに注意すれば安全といえるポリアミンまたは高分子を付加したアダクトタイプ比較的高分子量の硬化剤が登場した。
関連用語:アミンアダクト
無機接着剤|inorganic adhesive
無機化合物をベースとする接着剤。代表的なものとして(1)水和硬化形:ポルトランドセメント、マグネシアセメント、アルミナセメント(2)ホットメルト形:はんだガラス、はんだ金属(3)化学反応硬化形:ケイ酸塩系、リン酸塩系、コロイダルシリカ系などがある。
無極性接着剤|nonpolar molecule adhesive
被着体との化学的相互作用が小さく、物理的なアンカー効果や拡散効果によって接着する接着剤。例えば接着界面における接着剤ー被着体間での溶融拡散挙動が接着力を決める主要素となるホットメルト形のポリオレフィン形接着剤などがある。
「め」から始まる接着用語
目止剤|sealer; sealing coat
=シーラー「も」から始まる接着用語
木部破断|wood failure
木材の接着強さ試験において木材が破壊すること。木部破断率は、木部破壊した面積の全接着面積に対する百分率である。
木粉|wood flour; cellulosin
木材、主に針葉樹を微粉末としたもの。プラスチック、特にフェノール樹脂の充てん材として用いられる。
=セルロシン
関連用語:充てん材