着界面科学研究会

接着界面科学研究会PartⅨ第3回例会~接着界面科学シンポジウム~ 開催案内

日時
2024年12月17日 13:00~17:30
会場
大阪公立大学 I-siteなんば
C1(講演会)、A1&2(ポスター発表): 大阪市浪速区敷津東2-1-41
https://www.omu.ac.jp/isite/access/

本研究会Part IX第3回例会~接着界面科学シンポジウム~を開催いたしますので、何卒ご参集くださいますようご案内申し上げます。
下記、「お申込はこちら」から入力の上、12月9日(月)までにご送信くださいますようお願い申し上げます。
なお、ポスター発表の受付は締め切りました。多くのご応募ありがとうございました。


シンポジウムの主旨、内容

 今回の接着界面科学研究会例会では、エポキシ接着剤、特に水との相互作用に焦点を当て、その構造から物性までを実験とシミュレーションの両面から議論するシンポジウムを企画いたしました。接着界面科学研究会のさらなる発展を目指し、活発な意見交換の場としてご活用いただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。


プログラム

13:00~13:05 はじめに(委員長挨拶)            九州大学大学院工・・・田中 敬二

<講演1>
13:05~14:05 「シミュレーションで見出された金属樹脂間の接着を強化する水分の特異な働き」
名古屋工業大学物理工学類・・・尾形 修司 氏
最近,アミン硬化型エポキシ樹脂とアルミニウムとの接着力の耐久性が,樹脂との反応性官能基を持たないシラン化合物を使ってアルミニウムの表面処理する際に大きく向上する場合があると報告された.我々はこの現象を電子レベルでのシミュレーションによって解析し,接着界面でのpKa差に対応した酸-塩基相互作用に関連して,極少数の水分子によって接着力が強化される新しい機構を見出した.

<講演2>
14:05~15:05 「中性子を用いたエポキシ接着剤界面の構造解析」
日本原子力研究開発機構・J-PARCセンター/
高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所・・・青木 裕之 氏
中性子を用いた反射率分光法はバルク内部の界面構造をサブナノメートルスケールの分解能で評価することが可能な手法である。また重水素原子は水素原子と比較して中性子に対するコントラストが異なることから、重水素化合物を利用することで界面近傍における分子の空間分布を精密に評価可能となる。本講演では中性子反射率法の基礎と最近の展開について述べるとともに、接着界面の構造解析への応用について紹介する。

<若手講演>
15:05~15:35 「湿熱劣化に伴うエポキシ接着界面の構造・物性変化」
九州大学大学院工学府応用化学専攻・・・山口  晃 氏
接着界面における湿熱劣化挙動を理解し、制御することは、接着材の信頼性向上のみならず、接着技術のさらなる発展にも直結している。本研究では、湿熱処理に伴うエポキシ接着界面への水の収着挙動と、それが接着強度に及ぼす影響について検討した。湿熱処理時間の経過に伴い界面への水の吸着量は増加したが、この要因だけでは接着強度の低下を十分に説明できなかった。当日は、界面での劣化挙動についても議論する予定である。

15:35~16:00  休憩

<懇親会併設ポスター発表>
16:00~17:30 ポスター発表
P1 エポキシ混合系の硬化過程における不均一構造形成
   〇山本 智、春藤淳臣、田中敬二(九州大学 次世代接着技術研究センター)
P2 粘着付与剤と粘着剤のバルクと界面における親和性評価
   〇洲上唯一1,松林伸幸2(積水化学工業株式会社 R&Dセンター 先進技術研究所情報科学推進センター1,
   大阪大学大学院基礎工学研究科2)
P3 側鎖を異にするポリメタクリレートの氷接着性と水中における表面物性評価
   〇白松優希・松本拓也・西野 孝(神戸大学大学院工学研究科)
P4 近赤外分光法による水分分布の直接測定および界面近傍の拡散の影響調査
   〇HAN JINWOO1,関口 悠2,島本 一正3,秋山 陽久3,佐藤 千明2
   (1 東京科学大学 工学院 機械系,2 東京科学大学 総合研究院,3 産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門)
P5 エポキシ樹脂/ポリエーテルスルホンブレンドマトリックスによる炭素繊維強化プラスチックの強靭化と
   シランカップリング効果
   ○小林 睦・松本拓也・西野 孝(神戸大院工)
P6 アミノ基含有アントラセン光二量体を用いる易解体性接着材料:剥離様式の制御による初期接着強度の向上
   ○香庄 揮一1、大津 理人2、有田 和郎2、佐藤 絵理子1(大阪公立大学大学院工学研究科 1、DIC 2)
P7 柔軟なアルキル鎖を持つDiels-Alder付加体含有硬化物と熱膨張性マイクロカプセルを用いる易解体性接着材料
   ○北室 克真1、大津 理人2、有田 和郎2、佐藤 絵理子1(大阪公立大学大学院工学研究科 1、DIC 2)
P8 マイクロ・ナノバブルによるコーヒー成分のはく離効果
   〇岩本 理沙, 高橋 紳矢, 入澤 寿平, 武野 明義(岐阜大院自然科技)
P9 回収条件が異なるリサイクル炭素繊維を使用したCFRTPの力学物性に関する検討
   〇鷲見 洋海1), 島袋 出1, 3), 久門 勇貴2), 高橋 紳矢1, 3), 武野 明義1, 3), 入澤 寿平1, 3)
   ( 1)岐阜大院自然科技, 2)名大院工, 3)岐阜大学高等研究院)
P10 分子結合能を制御できるUCST型温度応答性ゲル微粒子の創製
   ○藤井 悠斗1,河村 暁文1, 2,宮田 隆志1, 2(関西大化学生命工1,関西大ORDIST2) 
P11 ウェアラブルデバイス応用を目指した絡み合い架橋を有する多機能タフゲルの設計
   ○川本 果典1,河村 暁文1, 2,宮田 隆志1, 2(関西大化学生命工1,関西大ORDIST2)
P12 エポキシ樹脂の接着性に対する水の影響:実験とシミュレーションのアプローチ
   〇仲 啓志、萬 尚樹((株)東レリサーチセンター)
P13 組成勾配により、自発的に気体分子が移動するナノ多孔フィルムの特性と輸送能力
   ○伊丹 大将、宮原 伸、高橋 紳矢、入澤 寿平、武野 明義(岐阜大院自然科技)

*ポスター発表と懇親会を同時開催することで、交流を深めながら活発な討論を促進する新たな試みです。
 参加者は無料です。


参加費

接着界面科学研究会員:無 料
日本接着学会会 員:11,000円(税込み)
      非会員:19,800円(税込み)
       学生: 2,200円(税込み)
      発表者: 無 料


問合せ先

 一般社団法人日本接着学会「接着界面科学研究会PartⅨ第3回例会」係
 大阪市浪速区難波中3丁目9-1(難波ビルディング)
 TEL06-6634-8866
 FAX06-6634-8867
 E-mail info-hnb@adhesion.or.jp
 

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正会員・学生会員・研究会会員

法人会員・研究会会員(法人)・発表者・非会員・学生(非会員)


 

2024年度例会開催一覧

第1回例会   日時:2024年7月12日(金)(開催済)
         開催方式:オンライン(Zoom)
       「主題:接着界面探究の最新動向」
        本分野でご活躍の3名程度の講師による基調講演
        接着界面科学研究会PartⅨ第1回例会 「接着界面探究の最新動向」        
第2回例会   日時:2024年9月2日(月)→2025年1月7日(火)に変更となりました。
        会場:東京科学大学大岡山キャンパス(オンサイト)

          (中嶋健先生、大塚英幸先生、佐藤浩太郎先生研究室見学予定) 

        内容:見学会&講演会・フリーディスカッション
        接着界面科学研究会PartⅨ 第2回例会-見学会と講演会-(東京科学大学)
第3回例会   日時:2024年12月17日(火)
        接着界面科学シンポジウム
        会場:I-siteなんば(オンサイト)
        内容:接着界面に関する基調講演、研究会員の相互理解セッション、若手ポスター発表
        接着界面科学研究会PartⅨ第3回例会~接着界面科学シンポジウム~
第4回例会予定 日時:2025年3月7日(金)
        会場:九州大学or関西(オンサイト)
        内容:ロングラン講演(産業技術総合研究所 堀内伸先生予定)

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